1000万円台の家の多様なデザイン評価

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日本には毎年優れたデザインの製造物などに対して贈られるグッドデザイン賞があります。現在の経済産業省である通商産業省が創設したグッドデザイン商品選定制度が前身です。国内でも権威ある総合的なデザイン評価の場であり、工業製品、建築物といった目に見えるものから、革新的なビジネスモデルや画期的なソフトウエアなども対象になっています。グッドデザイン賞の証であるGマークを表示することができるので、企業や団体の社会的信用性を上げることにもつながり、デザイナーや建築家がこぞって目指す賞です。それによって単に利益を求めるということではなく、よいデザインを世に送り出すことで人々の暮らしはもちろん、社会全体の構造や暮らしを高い次元にいざなうという役割も求められています。建築業界においても重視されますが、それは単に外観のデザインということではなく、たとえば1000万円台の家で使い勝手が際立ってよいとか、バリアフリーに配慮してあるといったデザイン力が評価されることもあり、評価の対象は多種多様です。

人目に触れないところのグッドデザインも重要

常にグッドデザインを意識しているハウスメーカーは、おのずとデザイン力が高まり、そうした人材がどんどんスキルを高めるだけでなく、実際の建築現場においても、そこで働く従業員の社会貢献意識まで高揚されていきます。デザインとは多様な価値観の融合体です。ぱっと人目を引く建物、大胆なカラーの外壁、採光を重視した設計などもデザインという作業ですが、安全性を重視したデザインや、コスト低減を達成するデザインという評価も含まれます。地震や台風に襲われた地域で、一見すると普通のデザインに見える建物はどうにもなっていないのに、素敵な外観を誇っていた建物は崩れてしまったということはないわけではありません。逆に言えば、外見に無駄なお金をかけずに合理的に1000万円台の家を建てる場合、人目に触れることはなくても、強い地震にも耐える構造部材の開発や施工技術は注げば強い家になります。体力壁の改良、テクニックとキャリアを兼ね備えた職人技が求められる左官壁なども、建物建設においては重要なデザインということができます。

自前のデザイン力はコスト低減に直結

コストを低減させて1000万円台の家を提供するという方針を実現できるかどうかはデザイン次第という場合もあります。そのための専門セクションや研究所を持っているハウスメーカーであれば、そこで開発した技術を応用した素材や工法のデザインは独自のものなので、部外に支払う技術使用料などが発生しません。つまり、その分コストがカットされるわけですから、最終的に住宅建設の費用を抑える効果が期待できます。こうしたハウスメーカーの場合は、低価格の住宅では良いデザインは期待できないと考える必要はないのです。また専門セクションの研究で蓄積された膨大なデータやノウハウは、日々改良を重ねられ、より強固で安く、デザイン的にも洗練されたものに昇華していきますので、さらなる住宅の高性能化と低廉化に寄与することが期待されます。このように良質なデザインは最終的には社会全体にプラスの影響を与えます。科学技術および情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力が求められているのも、デザインという力が社会的に影響を及ぼすからです。

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